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声門閉鎖テクニックを習得し英語らしい音と声を作ることに徹した講座

 

「声門閉鎖で作る英語らしい音と声の練習講座」 コース番号: GLT 101 / 102 / 103

 

この講座では声門閉鎖をマスターすることから始め、英語特有の響きを持つ音と声作りを目指します。


日本人の英語の発音には改善すべきさまざまな問題点がありますが、一般的にあまり知られていない問題点の一つに「声門の使い方」が挙げられます。

日本語を話すさいにも声門を閉じたり狭めること(促音)はありますが、単語の末尾で声門を完全に閉じることはありません。

一方、他の言語では単語の末尾で声門を閉じることが頻繁に起こります(例:英語の音節末にある t, p, k, d, b, g、韓国語のパッチムの一部、タイ語の末子音の一部、など)。

英語(特に北米英語)では単語や単語を構成する音節の末尾のみならず語頭にも声門閉鎖が起こります。別な言い方をすると、声門閉鎖が上手にできなければ英語を正しく発音することはできません。また、声門閉鎖と声質には密接な関係があり、声門閉鎖が不十分な場合、声自体が英語を話すためにふさわしくないものになってしまいます。

正しく美しい響きの英語の発音を実現するためには、声門と声帯を鍛え上げることが必須となります。「声門閉鎖で作る英語らしい音と声の練習講座」では当スクール独自のメソッドで「声門閉鎖音と声門の開閉テクニック」を徹底指導いたします。
 


少し専門的な内容となりますが、声門がどのようなものであるかを知っていただくために、「声が作られるプロセス」を以下で簡単に説明します。


「声の源の誕生」(声門・声帯について)

「声帯(せいたい)」という言葉を一度は耳にしたことがあるでしょう。声帯は首の中の比較的上部(舌の付け根よりもう少し下の辺り)に位置する声を出すための器官です。声帯には2枚の「ひだ」があり、その間にある空間は「声門(せいもん)」と呼ばれます。この2枚のひだの移動に伴い声門は左右に開いたり閉じたりします。英語では声帯はvocal cords, 声門はglottis と呼ばれます。

 

参考資料: 声門が開いたり閉じたりする様子を画像で見ることができます。 => ここをクリック (外部リンク)

 

(図1) 「声帯」

 

呼吸をすると空気(肺に入って行く空気、肺から出てくる空気のいずれも)は必ずこの声門を通過します。当然、空気が声門を通過するとき声門は開いています。声門は言葉を話すときはほんのわずかに、息をするときは広く開きます。「話すとき」と「息をするとき」の声門の開き方の違いを下の2つの図(図2・図3)で見てみましょう。白い矢印部分に注目してください。

 

(図2) 「話すとき」の声門

(図3) 「呼吸をするとき」の声門

話すために必要な分の空気が通過で
きる程度にわずかに開いています。

たっぷりと空気が通過できる
ように広く開いています。

 

声門を広く開くことで大量の空気を通過させることができます。では、声門がわずかにしか開いていないときは一体何が起こるのでしょうか? 

下の図を見てください。(図4)と(図5)は首の内部を表わしています。白い矢印は肺から出てきた空気の量と流れを表わします。

(図5)のように声門が広く開いている場合は空気の大部分は声門をそのまま通過して行きます。(図4)のように声門がわずかにしか開いていない場合も空気は声門を通過しますが、声門の開きが狭いために声帯の2枚のひだに対する衝撃度が増します。

これはたとえですが、狭い出口(声門)に大勢の人(空気)が一気に押しかける状況をイメージしてください。出口が広ければそこをすんなり通って行くことができますが、出口が狭ければ人同士が押し合いになり中には扉や壁に叩き付けられたりぶつかる人も出てくるでしょう。

肺からの空気が声門を通過するさいにその空圧で声帯の2枚のひだは振動します。この振動が実は「声の源」になるのです。(図4)と(図5)ではこのひだの振動をジグザク形で表わしています。

声門が広く開いて空気の通過量が増えるほど(空圧が低くなるほど)振動は減り声も少なくなります。声門が狭められると空気の通過量が減った分だけ空圧(ひだへの衝突圧力)が強くなり振動が増え声もより多く作られます。

 

(図4) 声門の開きが狭い場合

(図5) 声門の開きが広い場合

通過できる空気の量が少なくなると空気の圧力が増すため2枚のひだへの衝撃度が強くなり多くの振動が起こります。

通過できる空気の量が多くなると圧力が減るため2枚のひだへの衝撃度は弱まり少ない振動しか起きません。

 

全員ではありませんが、日本語話者(日本人)には(図3)または(図5)のように声門を広く開いたまま( 「呼吸をするとき」の声門の開き方で英語を発音してしまっている人が大半を占めています。息(空気)の量が多く、「ささやくような声」や聞き取り難い「ぜーぜーした声」になってしまいます。

一方、英語のネイティブスピーカーはほとんどの人が(図2)または(図4)のように声門を狭めた状態で話します。息の量が少なく非常に聞き取りやすい声になります。

 

声門を狭めた状態で英語を話す練習 = ネイティブスピーカーの音質・声質の実現

 

声門を狭めた状態で英語を話すということは多くの日本人英語学習者(90%近く)にとっては克服しなければならない大きな課題ですが、これができるようになると英語が見違えるような音に生まれ変わります。

 

(図1) 「英語を話すとき」の声門/上から見た場合

(図2) 「英語を話すとき」の声門/横から見た場合

話すために必要な分の空気が通過で
きるように声門はわずかに開いています。

わずかに開いた声門を若干の空気が通過しますが、空気の圧力が高いため2枚のひだに強く衝突し振動を起こします。

 

声門閉鎖ができるようになると何が変わるのか

  • 息の少ないハリとツヤのある「英語に適した声質」を作りだすことができる
  • 語頭にある子音(特に t, p, k, sh, ch, j など)の明瞭さが増す
  • 子音が2つ連続するさいの発音のぎこちなさが解消される
  • 無駄な子音を発音せずに声門閉鎖に切り替えることで話す速度を増すことが可能となる
  • ソフトD音の音質を著しく改善することができる
  • couldn't, shouldn't, wouldn't, didn't, hadn't に含まれる dn 部分をネイティブスピーカーのように発音することが可能となる
  • cotton, hidden, certain, Latin, garden, Manhattan など、多くの単語の語末部分をネイティブスピーカーのように発音することが可能となる
  • 母音で始まる単語の語頭部分の明瞭さが増す、など

 

 < 「声門閉鎖で作る英語らしい音と声の練習講座」 受講チャート >

当講座は以下のいずれかのフォーマットで開講いたします。
指導内容は全て同一ですが、フォーマットにより総時間数が異なるため練習に充てる時間に差が生じます。
ゆっくりと時間をかけて練習したい場合、遠方から通学するため回数を減らしたい場合、など、ご都合に合わせてお選びください。

(1) 「105分のスクーリング  x  3回」(通常コース)

(2) 「120分のスクーリング  x  2回」(2回完結コース)

(3) 「225分のスクーリング  x  1回」(一日集中コース)

 

 

「声門閉鎖で作る英語らしい音と声の練習講座 基礎編1・2・3 コース番号: INT 101 / 102 / 103

最大限の効果を上げるために

「基礎編1」   ->   「基礎編2」   ->   「基礎編3」

の順序で受講することを強くおすすめいたします。
 

この講座を受講するにあったって特に高度な英語力が必要となることはありません。ただし、この講座を受講するためには以下の条件を満たしていることが必要となります。

この講座の受講条件: 声門閉鎖音を理解していること

(声門閉鎖音は「411式 英語発音完全マスター講座 入門2」の指導内容となります。)

 

 


「声門閉鎖で作る英語らしい音と声の練習講座 基礎編」に続き「応用編」の開講(2019年中)も予定しております。当講座についての最新情報は「受講生専用ウェブサイト」(既に入校なさっている方向け)、および、公式フェースブックページに掲載いたします。

 


 

 

 

 

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