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<4>  「英語」ができるということの認識のズレ


英検1級合格/TOEIC満点獲得、しかし、実際の英語力は小学生にも及ばないという悲しさ

日本人の間で「英検1級を持っている」と言えば、賞賛、および、尊敬されることは間違いないでしょう。英語ができない人から見れば「英検1級合格者」は「神」にも見える存在です。また、「TOEICで900点以上取った」と言えば同様の扱いを受けることでしょう。しかし、実際には日本国内で英語を勉強して「英検1級」に合格したり、TOEICで900点以上取ったという人の英語力はそれほど高いものではありません。(英検に「初段」、「2段」、「3段」などの「段」評価があればまた話は少し変ってくるかもしれませんが...)

TOEICのスコアが900点程度では「カタコト英語にほんの少し毛が生えた程度」の英語しか話せないことがほとんどです。また、「英検1級に合格するための試験勉強に精を出した結果、かえって英語が下手になってしまい、その後英語力が全く伸びなくなってしまった」というケースも報告されています。 (*実際に当スクールで授業を受けている方から個人的な悩みとしてお聞きした内容です。)

ネイティブ・スピーカーの耳には「英検1級合格者の話す英語」も、「TOEICのスコアが600点しかない人が話す英語」も、「TOEICのスコアが950点の人が話す英語」も全て日本人が話す同じジャパニーズ・イングリッシュ(=「和製英語」)にしか聞こえないのです。多少の個人差はありますが、「英検1級」に合格していてもネイティブ・スピーカーの小学生とすら対等に英語で話をすることはできませんし、ましてやアメリカのテレビ番組を見て英語が全て聞き取れるなどということはありえません。聞き取れても3分の1程度かそれ以下であるはずです。

日本では下の図(図3)のように英語力のレベル区分をすることが一般的です。これによると「英検1級」や「TOEICのスコア950点獲得」などは上級英語力ということになってしまいますが、この認識は間違っていますので変える必要があります。

 

<図3>日本人が考える間違った英語力のレベル区分 (間違った認識)

 

下の図(図4)を見てください。これが正しい英語力のレベル区分になります。

「私は TOEICで950点も取っているのに何故こんなに英語が下手なのだろう?」と悩んでいる方も多いと思います。答えは簡単です。それは「まだ中級レベルの英語力しか持っていないから」です。

縦軸(Y軸)を上に進んだだけでは十分な英語力は付きません。横軸(X軸)を右へ進まなければ上級レベルの英語力は身に付かないということをここで新たに認識してください。

独学で英語を学ぶ場合、縦軸(Y軸)を上に上がることは比較的容易にできても、横軸(X軸)を右へ進むことは非常に難しいと言えるでしょう。ネイティブ・スピーカーしか知らないこと(似た意味を持つ異なった単語間の微妙なニュアンスの違い、文法のテキストに書かれている規則がそのまま当てはまらない場合、など)が数多く存在するということを忘れないようにしてください。そして、それらを身に付けること無しに自然な英語(=本物の英語)を話すことはできません。

 

<図4>正しい英語力のレベル区分

 

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